動注治療(動脈注射治療)

炎症・損傷による異常な新生血管の治療
「動注治療」とは

炎症や損傷によってできる異常な新生血管の治療ができる動注治療とは

動注(動脈注射)治療とは、動脈に薬剤を直接注入する治療です。 テニス肘、ゴルフ肘、ヘバーデン結節などの慢性炎症に伴って生じる異常な血管を塞栓し、炎症・痛みを和らげます。

動注治療の効果について

動注治療の効果について

手首や足首の動脈から細いチューブを挿入し、異常な新生血管を塞栓する効果のある「イミペネム・シラスタチン」を注入します。これにより異常な新生血管が塞栓させ、炎症や痛みの軽減を図ります。
通常、除痛効果は早い方で治療から1~2週間、通常であれば4~6週後ほどから現れ始めます。ステロイド注射やブロック注射とは異なり、ほとんどのケースにおいて、一時的な効果に留まらず、長期的に症状が次第に軽快していきます。
また正常な血管ではすぐに薬剤が溶け出し、異常な血管では長く薬剤が留まるため、治療による合併症も極めて少ないという特徴もあります。治療もお越し頂いた当日に施行が可能で、日常生活の制限もないため、負担の少ない治療となります。
経過によっては2回ほど治療を繰り返すこともありますが、ステロイド注射とは異なり、繰り返し治療を行える点も、大きなメリットです。

対象疾患

  • へバーデン結節
  • ブシャール結節
  • 母指CM関節症
  • アキレス腱炎
  • 足底筋膜炎
  • TFCC損傷
  • ドケルバン腱鞘炎
  • ばね指
  • テニス肘
  • ゴルフ肘
  • 有痛性外脛骨
  • 痛風
  • 外反母趾

動注治療の流れ

Step1診察

カウンセリング

医師が診察し、症状や既往歴などをお伺いします。
レントゲン検査などを行い、異常な新生血管の有無を確認します。

Step2動注治療

動注治療

局所麻酔を行った上で、超音波ガイド下に細い針を手首や足首の動脈に挿入し、薬剤を注入します。
異常な新生血管に達したことを確認し、薬剤を注入します。
この際「びりびりする」「熱くなる」などの症状がありますが、数分で改善します。
治療時間は、5~10分です。

副作用について

これまでに、内出血や薬剤アレルギーなどの副作用が報告されています。
いずれも通常、局所的な症状に限られます。
アナフィラキシーショックの場合は適切に対処します。

保険適用は可能?費用について

動注治療には保険が適用されません。
別途診察料5,500円

部位 費用(税込)
手関節 (片側)27,500円
(両側)38,500円
足関節 (片側)33,000円
(両側)44,000円
肘関節(初回) (片側)93,500円
(両側)132,000円
肘関節(2回目以降) (片側)33,000円
(両側)44,000円

※肘関節は初回、血管の形態・薬剤の投与量を確認するため、造影検査を行う必要があります。
所要時間15分程度となります。

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